私が色々な野菜の苗を購入する中で、
トマト苗を選ぶのが一番難しいと感じます。
トマトの苗選びのどの点が難しいかというと、
- 購入するタイミング
- 人気野菜なので、選べる品種や種類の選択肢が多い
- 状態の良い苗の選び方
と注意すべき点が多いことです。
苗を選ぶ際に、自分の育てたい苗を優先しがちですが、
それを優先に苗を選ぶと、
自分が育てたい品種の苗を、選びに行ったタイミングで、
残ったものの中から状態の良いものを選んで購入する。
結果、残った苗の中から苗選びをするので、失敗する可能性が高いです。
おすすめの選び方は、
最適な「タイミング」で、「状態の良い苗」を選別し、
その中から自分の好みに合った「品種を選ぶ」の順番で
購入する苗を選ぶことが大切です。
①タイミング ②苗の状態 ③品種
が苗選びで大切な順序です。
この記事では、具体的にポイントを事例を交えて良い苗選びのを
わかりやすく解説していきます。
私は貸し農園で野菜作りをして8年になります。
1年間で40種類の野菜を栽培しています。
目次
このトマト美味しそう!が私の苗選びの基準。
写真を見て美味しそうなトマトを苗がなくなる前に早めに購入。
あ!有名なブランドなのも大切!安心できるしね。
【ときめきちゃんのトマト苗購入の流れ】
- ホームセンターで苗が並んだら早めに購入しておく
- POPや販促物を見て美味しそうなトマト苗を探す
安心できるかブランドを確認する - 残り個数から売れ行きをみて判断し、
その中から、元気そうで大きく育った苗を購入する
この流れで苗を購入する人は意外に多いです。
イメージやブランドで選ぶのが悪くないけど、
苗選びは選ぶ順番に注意したほうがいい苗が見つかるよ
私の苗の選び方は、
【とっきーのトマト苗購入の流れ】
- 植えつけ1週間前に園芸店で苗を購入する
- 多くの種類の中、まず状態の良い苗を探す
- 選んだ苗を、ミニトマト、中玉、大玉トマトの品種に分ける
より状態の良いものを必要な数量購入する
です。ときめきちゃんととっきーの苗選びはどこが違うでしょうか?
ときめきちゃんの場合、
リスクのあるタイミングで、見た目のイメージだけで、
残りの苗から消去法で苗選びをしている。
一方、とっきーの苗選びは、
「購入タイミング」→「苗の状態」→「適した品種」。
の流れで、最適なタイミングに、状態のいい苗だけを選んでいます。
いい苗を選ぶ選択肢が豊富なのです。
では、正しい「購入タイミング」「状態の良い苗の判別方法」
「自分に合った品種」はどうやって探したら良いのか
をそれぞれ具体的に解説していきます。
まずは、トマト苗を購入するのに最適なタイミングです。
ときめきちゃんととっきーの購入タイミングは、
【ときめきちゃんの購入タイミング】
- ホームセンターで苗が並んだら早めに購入する
【とっきーの場合】
- 植えつけ1週間前に園芸店で苗を購入する
トマトの苗を植えつける時期は、露地栽培(畑の直接植えつけ)の場合
5月上旬のGW以後
ホームセンターなどで苗が売られ始めるのが、
3月下旬
ときめきちゃんの場合、最適な植えつけタイミングまで約1ヶ月もあります。
トマト苗の最適な植えつけタイミングは、
ポット苗に第1花がついた状態です。
ときめきちゃんの場合、
購入した苗が第1花をつけた状態であったり、育苗中に花をつけた場合
寒い環境の中で植えつけをしないといけません。
寒さで枯らしてしまうリスクがあります。
とっきーの場合、
植えつけ前に、第1花のついた状態の良い苗を購入し植えつけすれば
リスクはほとんどありません。
という理由から購入するタイミングは、
植えつけする直前に購入するのがベストになります。
初心者が苗の購入場所でお勧めなのは園芸店です。
育てやすい品種、植えつけタイミング、状態の見極め方等
気軽に相談できるので安心して購入できます。
続いて、購入する際の苗の選び方です。
選び方を比較してみよう
【ときめきちゃんの場合】
- 残り個数から売れ行きをみて判断し、
その中から元気そうで大きく育った苗を選ぶ
【とっきーの場合】
- 多くの種類の中、まず状態の良い苗を探す
ときめきちゃんは失敗がないように、人気のある皆が選んでいる苗が基準です。
その中から消去法で苗を選んでいます。
とっきーは全体を見渡し、状態の良い苗を選びます。
苗を選ぶ選択肢が多いので、良い苗に出会える可能性が高まります。
ときめきちゃんは人気のある苗が選べたとしても、間違った状態の苗を
選んでしまえば、病気や枯れたりすることも考えられます。
とっきーの場合は、
苗選びにおいての病気や枯れるリスクは減らすことができます。
状態の良い苗の判断方法
では、状態の良い苗を選ぶ判断基準を紹介していきますね。
見るべき箇所と見分け方を表にまとめてみました。
見るポイント | 良い苗 | 悪い苗 |
1番花 | つぼみor咲いている | ついていない |
葉の状態・色 | 鮮やかな緑 | 緑色が薄いor濃い |
葉の状態 | 横に広がっている | 葉が上向き、丸まっている |
茎の太さ・色 | 鉛筆の太さ | 細い、極端に太い |
節の間隔 | 間隔がせまい | 間隔が広い |
根の張り方 | ポットから根がはみ出る | 根が見えない |
苗の勢い | 見るからに元気 | 大きく弱々しい |
病気の有無 | なし | 葉が枯れている |
双葉の有無 | ついている | ついていない |
【状態の良い苗・悪い苗の見分け方】
ポイントを押さえるとある程度良い苗を見極めることができると
思いますが、他によくない状態の例として
- 葉の色が濃い
- 茎が太い
- 苗が大きい
です。表でも紹介した通りいい苗は状態が逆になるのですが、
あやまって元気な苗と判断されがちです。
肥料・日照時間が少ない苗か、肥料を与えすぎの苗です。
あやまって購入しないように注意しましょう。
最後に品種選びを見てみましょう。
【ときめきちゃんの場合】
- POPや販促物を見て美味しそうな安心のブランド品種を選ぶ
【とっきーの場合】
- 選んだ苗を、ミニトマト、中玉、大玉トマトの品種に分けて
より状態の良いものをそれぞれ選ぶ
ときめきちゃんの選び方は間違っていません。
好きな苗を選んで育てるのは醍醐味です。
ただ、選ぶ順序を間違えば、いい苗に当たる可能性が低くなるだけです。
品種選びで注意したいポイントは、
- 栽培する場所
- 栽培のしやすさ
- 連作障害や病気の予防
には注意をしたほうが良いです。
「栽培の場所」は畑なら問題はないですが、
プランター栽培の場合は、狭い場所でも実をつけるミニトマトの品種
「栽培のしやすさ」は初心者の人であれば、
プランター栽培同様、育てやすさからミニトマトの品種
「連作障害や病気の予防」を考えた場合は、
接木苗のある品種から選ぶことをおすすめします。
特に初心者の場合は、接木苗から選ぶほうが安心です。
接木苗は、異なる種類の作物の苗を合わせて作った苗で、
土台に連作障害や病気に強い苗をつけることで予防ができる苗です。
トマト苗の選び方を説明してきましたが、いかがでしょうか?
トマト苗は種類が多く、植えつけるタイミングが大切なので、
苗選びは他の野菜と比べても大変です。
では、記事内容をまとめると、
- 購入するタイミング→状態の良い苗の選別→品種選び
の流れで購入する苗を選びます - 購入するタイミングは、植えつけをする直前が良い
- 苗の選び方で大切なのは、第1花が咲いているかつぼみのある苗を選ぶ
- 品種選びより状態の良い苗を優先して苗を選ぶ
- 品種選びは、栽培場所、経験レベル、連作障害や病気を考慮して選ぶと育てやすい
以上がトマト苗を選ぶ際のポイントになります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。