2020年6月「ときめきガレージブログ」開設しました!

ナスの仕立て方|収穫量に差が出る3本仕立ての方法

ナスの「仕立て」ってなに?

初めてナスを栽培する時に戸惑うポイントです。

仕立てとは,伸ばし放題の枝葉の密植状態のメンテナンスをおこない

スッキリさせることです.

この「仕立て」をおこなうことで

ナスの収穫量やサイズに大きな差が出るので,

しっかりメンテナンスをおこないたいですね.

この記事でわかることは,

  • 仕立てが必要な理由
  • 効果的な仕立て本数
  • 仕立ての手順とやり方

と,初めてナスの仕立てをする際,戸惑うことなく作業できるように

仕立てのポイントを紹介していきます。

とっきー
とっきー

私は貸し農園で野菜づくりを始めて8年になります。

年間を通じて40種類の野菜を栽培しています。

ナスの仕立て方|仕立てをおこなう目的

ナスの栽培の様子

まず,よくある質問です

「なぜ仕立てが必要なの?」

意外とネットで検索しても明確な答えが見つからないです。

ナスの仕立てとは,

生長する過程で必要な枝のみ残して,

不要な枝は取り除くことです。


仕立てをせずに,普通に育ててもナスは育ち収穫できます。

仕立てをする目的は,

状態の良い(色づやの良い)大きなナスが多く収穫

できるようにすることです。


【仕立てすることで得られる効果】

  • 必要な箇所(実の生長)に栄養分を集中させる
  • 枝葉の茂みが解消され風通しが良くなる
  • 日光が当たりやすくなり生長が促進される

仕立てをおこなうと上記のように生長を促進させ,

結果大きなナスが,数多く収穫できるようになります。

積極的に仕立てをしていきましょう。

ナスの仕立て方|ナスの仕立ての種類

残す枝の本数によって「◯本仕立て」と呼びます。

1番多い仕立ては「3本仕立て」です。

ナスを栽培する農家は3本仕立てが多いようです。

他にも「2本」「4本」とありますが,残す本数に決まりはなく

好みや経験が大きいです。

【枝の本数を残すメリットとデメリット】

  • メリットは,枝本数が多い分収穫量が増える
  • デメリットは,枝を支える支柱が増え栽培面積をとる

この収穫量と栽培面積のバランスが良い,

3本仕立てが多く普及する要因だと思われます。

ナスの仕立て方|仕立ての手順を解説

では,1番多い3本仕立ての手順を紹介していきます。

3本仕立ての手順

仕立てに必要な用具

支柱(120cm)株1本につき3本必要
麻ひも


STEP.1
仕立てる

・1番初めに咲いた花の下の一つ下,二つ下の芽を残す

・二つ下の芽より下のわき芽は全て取り除く

・葉っぱはそのままにしておく

とっきー
とっきー

間違って必要な芽を取ってしまっても,

別の枝で対応できるので大丈夫です。

ここはチェック
間違ってわき芽を取ってしまった場合は,ひとつ上の花の下2本を残します。

STEP.4
支柱立て

・残した2本の枝の成長に合わせて支柱を立てる

・支柱は1本(主枝)は縦に,下2本は斜めに立てる

・成長に合わせ,麻ひもを使って支柱と枝を固定する

・残した3本の枝から出るわき芽はそのまま伸ばす

・生長にあわせ整枝(せいし)をおこなう

ナスの仕立て方|枝の整枝(せいし)方法

3本の枝を残した後のメンテナンス(整枝)方法を紹介します.

整枝をおこない余分な栄養を必要な箇所に集中させることで,

わき芽がどんどん生長し,収穫量を増やすことができます。

枝の「切り戻し」作業とも言います。

【整枝のやり方】

(1)花のつぼみがついた際にする作業

  • ① 残した側枝に花のつぼみがつくまで生長させる
  • ② つぼみの先には実がつかないので葉を2枚残し切り落とす

(2)ナスを収穫する際にする作業

  • ③ 花がナスの実になり大きく収生長させる
  • ④ 収穫タイミングに枝の付け根から葉を2枚残し,

    収穫するナスの実と一緒に切り落とす
  • ⑤ 残った2枚の葉の脇からでる芽を伸ばし,

    つぼみをつけた際の手順から繰り返す
とっきー
とっきー

花のつぼみをつけた時,実が大きくなった時の

2度のタイミングで整枝をおこないます

【整枝のやり方】


STEP.1
つぼみがついた際の作業

つぼみより先の葉2枚残しそれ以降の成長点を切り落とす

ここはチェック
つぼみより先には実がつかないので余分な栄養が行かないよう切り落とす

STEP.2
ナスの実を生長させる

ナスの実が収穫できる大きさになるまで生長させる

STEP.3
収穫タイミングの際の作業

収穫タイミングに枝の付け根から葉を2枚残し,

収穫するナスの実と一緒に切り落とす

STEP.4
残した葉の脇から伸びる芽を伸ばす

残った2枚の葉の脇からでる芽を伸ばす

STEP.5
同様につぼみがつくまで枝を伸ばす

芽を伸ばし花のつぼみをつけるまで生長させstep.1に戻り繰り返す

ナスの仕立て方|まとめ

いかがでしょうか?この記事ではナスの仕立て作業をおこなう目的と

仕立てに必要な道具,仕立てのやり方を紹介しました。

記事をまとめると,

  • 仕立てをおこなうことで生長を促進させ,大きなナスの収穫量を

    増やすことができる
  • ナスの仕立ては3本仕立てが主流
  • 本数を増やせば収穫量は見込めるが,栽培面積をとるデメリット
  • 仕立てのやり方は1番花の下2つの芽を伸ばして育てる

    生長にあわせ支柱をたて,麻ひもで支柱と枝を固定する
  • 残した2本の側枝の整枝(せいし)をおこなうことで,

    収穫量を増やすことができる。

以上がナスの仕立て方になります。

この記事が少しでもナスの仕立て方で悩む方の役に立てれば嬉しいです。

長くなりましたが,最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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