キュウリの葉に穴がいっぱいあいてるなと思ったら
虫がいっぱいついてた!
いつの間に・・・・・
てんとう虫みたいな虫がいっぱいついてるんだけど
これって害虫なの?
それはきっと「ウリハムシ」のしわざだね。
ウリハムシは他の畑から飛んでくるので、
見つけたらすぐに取り除く方がいいよ!
すぐ飛んで行ったり、戻ってきたりするので
なかなか除去するのは厄介だけどね。
せっかくここまで順調に成長したのに!
ウリハムシ以外にも気をつけないといけない害虫は
他にもるのかな?
ウリハムシ以外にもキュウリの葉や根を
食害する害虫がいるよ。
見かけたら被害が広がる前にすぐに対処した方がいいね。
また、事前害虫の被害を予防する手段もあるので
併せて紹介するね。
目次
キュウリの葉や株全体の症状を確認するとおおよそ
どの害虫の被害を受けているのか特定できます。
害虫を特定して、その害虫にあった対処を施すのが効果的です。
害虫の種類は多数ありますが、その中でも多いのはこの4種類の害虫被害です。
①ウリハムシ→葉に虫に食べられたような不規則な穴が多数見られる
②アブラムシ類→葉に小さな虫が無数についている
③ハモグリバエ→葉や実に白い筋が血管のように広がっている
④アザミウマ→葉筋に沿って白い斑点が出ている
の4種類が主なキュウリにつく害虫です。
害虫の被害を受けると
◉株の生長を収穫量が減ってしまう
◉ひどい場合は、株自体を枯らしてしまう
ことにつながりかねません。
そこで害虫対策として大切なことは、
⚫︎キュウリの状態を観察し変化に気づく
⚫︎広がる前に早期に発見し除去する
⚫︎害虫ごとに適した対処法で除去する
⚫︎事前に防げる予防対策をしっかりとっておく
です。
以下では、より詳しく害虫ごとに適した具体的な対処法や注意事項
害虫の被害に遭わないように事前の予防策を紹介していきます。
被害がひどくなると農薬散布が必要になるかもしれません。
この記事では、農薬を使わずに対処する方法を紹介しますね。
ウリハムシ
【症状】
葉に虫に食べられたような不規則な穴が多数見られる
【対策】
◉可能な限り取り除く。
◉ウリハムシは反射光に弱いため、取り除いた後はアルミホイルを株元に敷く
もしくは、畝全体に支柱を立て、シルバーテープを張り巡らせる
アブラムシ
【症状】
葉に小さな虫がいっぱいついている
【対策】
◉アブラムシを除去する場合には、テープの粘着力で引っ付け補殺する
◉牛乳スプレーをアブラムシが集まっている箇所に吹き付ける
ハモグリバエ
【症状】
葉や実に白い筋が出ている
【対策】
◉幼虫が葉の中を潜り食害します。葉を食べる経路が白い線となっているため
先端を見つければ虫を除去することができます。
◉被害が広がりそうな場合は葉ごと取り除いてしまいます。
アザミウマ
【症状】
葉筋に沿って白い斑点が出る
【対策】
◉応急処置としては木酢酢を薄め散布するのが効果的。
◉アザミウマが発生するのは肥料の窒素分が過多の場合に発生することが多い
ので、追肥の際の肥料の量に気をつける。
以上が主なキュウリに発生する害虫の見分け方と対処法です。
キュウリが害虫の被害にあう前に
事前に予防策を立てるのも大切です。
害虫の被害を極力受けないように事前にできる対策を
紹介しますね。
【キュウリの害虫予防策】
①キュウリに肥料を与えすぎない
キュウリは肥料や水を好むので肥料を与えないのは良くないですが、
肥料を与えすぎて窒素養分が増えると害虫を呼ぶきっかけになります。
一度に多く肥料を与えることが原因になるので、
元肥も適量を施し、追肥を与える際も少量の肥料を頻度を上げて
与えるようにしましょう。
②シルバーマルチを張る
ウリハムシやアブラムシは反射光に弱い特徴があります。
ウリハムシやアブラムシはキュウリの害虫の中でも多いので、
事前に予防策として、シルバーマルチを張るようにしましょう。
また、同様の効果を得るために、株下にシルバーのラップを敷いたり
畝全体にシルバーテープで覆うことも効果的です。
③幼苗の時はあんどんや寒冷紗で守る
これからどんどん大きくなる幼苗時期に害虫被害に遭うことが、
しっかりした株に育てる上で1番ダメージを受けます。
そこで、幼苗の育苗時期には、四隅に支柱をたてて空き袋で覆って
あげると害虫予防になります(寒冷紗でトンネルを作るのも効果的です)
④コンパニオンプランツを一緒に植える
キュウリの植え付けの際にコンパニオンプランツとして、
ネギ(ウリハムシを寄せ付けない)
マリーゴールド(病気抑制)
が効果的です。
コンパニオンプランツとは、
「一緒に植えると互いに良い影響を与え合う植物同士」のことです。
苗の植え付けの際にはぜひ一緒に植え付けるようにしましょう。
ここでは、キュウリに害虫が発生した際の対処方法や
害虫がつかないようにするための害虫予防策を紹介しました。
では、もう一度まとめとして整理しておきましょう。
- 害虫を早期に発見して対処するために、株の健康状態を観察するように
しましょう - 害虫に被害を受けた場合、農薬を使用しない対策も色々あります。
- 害虫の種類によって対処法が異なります。症状を観察して害虫に合わせた対処を被害が広がる前に対処するようにしましょう。
- 害虫の被害を受けた場合の対処法だけでなく、被害を受ける前に予防策を立てておくことも大切です。
- キュウリに肥料を与える場合は、少量の肥料を頻度を上げて与えるようにしましょう。
- キュウリの害虫として被害が多いウリハムシやアブラムシは反射光が苦手です。事前にシルバーマルチを敷いておくと効果的です。
- キュウリの幼苗時期は特に被害には注意しましょう。今後の生長や収穫量に大きく影響を及ぼします。
- 苗を植え付ける際にコンパニオンプランツも併せて植え付けるようにしましょう。害虫や病気の予防に効果的です。
以上、害虫の早期発見と対処、事前に予防を行うことで
キュウリの株をしっかり成長させて収穫量を上げていきましょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
【筆者の紹介】
私は貸し農園で週末の休みを利用して野菜づくりを始めて8年になります。
今では年間通じて40種類以上の野菜を栽培しています。
今では野菜づくりにもすっかり慣れましたが、初めは試行錯誤で失敗の連続でした。
ここでは、私が野菜づくりをはじめた頃に知っておけばもっと上達が早かったのにと思う栽培のコツを紹介していきます。
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