トマト・ミニトマトが上手く育たない。
例えば、
🍅「房に実があまりつかない」
🍅「大きくなった株を枯らしてしまった」
🍅「苗が思うように大きくならない」
🍅「トマトの実が腐ってしまった」
🍅「せっかくできた実を鳥や虫に食べられてしまった」
🍅「雨降りの後には実が割れてしまう」
など、トマトがうまく育たない場合によく見られる失敗事例です。
私も始めた頃は失敗の連続でしたが、
失敗繰り返して経験値を積んでいくことで今では立派な
トマトを収穫できるようになってきました!
(自然に力には逆らえないことも多々ありますが・・・常に勉強です)
私は貸し農園で野菜づくりを始めて8年になります。
今では、このような立派なトマトも栽培できています。
この記事では、筆者がトマト栽培で失敗から学んだ経験をもとに、
原因と失敗を繰り返さないための対策を紹介していきます。
目次
トマト・ミニトマトがうまく育たないつぶやきを
Twitterからを集めてみました。
肥料の与えすぎが原因のようですね
収穫前に雨による多湿で枯れてしまったようです
水の与えすぎが原因のようですね
皆さんトマトの栽培は苦労しているようですね。
では、6つの失敗例の原因と対策と、失敗を予防するための
おすすめグッズを紹介します。
失敗の原因
トマト・ミニトマトの実があまりつかない原因は、
- 肥料の与えすぎ
- 日当たりが悪い
- 受粉できていない
- 植えつけ時期の気温
による影響が考えられます。
①肥料の与えすぎ
トマトの土づくりや追肥の際に「肥料を与えすぎ」てしまうと、
葉っぱや枝に栄養分が多く入ってしまい、どんどん葉っぱを
つけ大きくなるので、一見すると生長しているように見えますが、
肝心の花に栄養が行き渡らなくなるため実がつかない要因になります。
②日当たりが悪い
植えつける場所は日陰にならないように注意することが必要です。
日当たりが悪い場所に植えつけをすると、
生長に必要な日光を遮断することになり、株自体が生長しません。
栄養が不足すると花がつきにくい要因になり実つきが悪くなります。
③受粉できていない
トマト・ミニトマトが実をつけるためには、
咲いた花に受粉させる必要があります。
特に1番花(1番初めにつけた花)に受粉させることが大切
このタイミングで受粉をさせると実つきが良くなります。
花に確実に受粉をさせるために
「トマトーン」という受粉促進剤を使用するのがおすすめです。
受粉に不安な時はトマトトーンを使ってみましょう
【受粉促進剤 トマトトーン紹介ページはココから】
④植えつけ時期の気温が低い
トマトの生育適温は20℃〜30℃です。
時期的には5月上旬GWの時期が目安ですが、
生育適温より低い温度で植えつけをすると実つきが悪くなります。
経験から学んだ対策
トマト・ミニトマトの実をしっかりならせるためには、
葉や茎ばかりでなく、花にも栄養が行き渡るようにして、
1番初めに咲く花に着実に受粉させることです。
そのための対策として、
- 土づくり、追肥の際、肥料は控えめにする
- 日光がよく当たる場所に植えつける
- 花房(特に1番花)に確実に受粉させる
- 苗は気温が暖かくなってから植えつける
を意識して、実をしっかり実らせましょう。
失敗の原因
トマト・ミニトマトの苗の育ちが悪い原因は、
- 苗の植えつけタイミングが早い
- 苗の日当たりが悪い
- 苗選びが悪い
が要因と考えられます。
①苗の植えつけタイミングが悪い
トマトの苗はまだ第1花がついていない幼苗の状態で
低温で植えつけると、茎や葉っぱばかりが茂り
実つきの悪い「つるボケ」の言う状態になる可能性がある
ので注意が必要です。
ホームセンターや園芸店では4月上旬頃から苗を販売していますが、
慌てて購入し低温で植えつけないように注意しましょう。
②苗の日当たりが悪い
植えつけた苗の日当たりが悪いと
生長に必要な日光を遮断することになり、株自体が生長しません。
③苗選びが悪い
トマトの苗を購入する際の苗選びには注意しましょう。
発芽不良で健康状態が良くない苗や、売れ残りポット内で
生長しすぎている苗はうまく育ちません。
経験から学んだ対策
トマトの苗が上手く育つようにするには、
育苗の苗に第1花がついた状態、暖かくなった頃に
植えつけることが大切です。
そのための対策として、
- 苗の植えつけるタイミングは20℃以上の暖かくなってから
- 必ず第1花がついた状態で植えつけする
- 日当たりの良い場所に植えつける
- 植えつける直前に苗を購入する
ことを意識して苗を大きく育てましょう。
トマト苗を購入する場合は時期と選び方に注意しましょう
失敗の原因
トマトの株を枯らしてしまう原因は、
- 土壌の水はけが悪い
- 葉っぱが生い茂り通気性が悪くなっている
- 連作障害になっている
- 肥料のやりすぎ(窒素過多)
が原因と考えられます。
①土壌の水はけが悪い
土壌の水はけが悪いと根が傷んで水を吸い上げられなくなり、
葉が枯れる原因となります。
畝(うね)を作る際に高さが足りない、水のやりすぎが原因です。
②葉っぱが生い茂り通気性が悪くなっている
トマトの生長段階で脇芽を取らずに育てると葉っぱが生い茂り
通気性が悪くなります。
トマトは加湿に弱いため風通しが悪いと湿気により、
葉っぱや茎の病気につながり、株を枯らす原因になります。
③連作障害になっている
同じ場所に同じナス科の野菜(ナスやじゃがいもなど)
を栽培すると連作障害を起こし、病気が広がることで
株を枯らす原因になります。
④肥料のやりすぎ
トマトに肥料を与えすぎ、特に窒素分を多く与えると
茎が必要以上に大きくなり分け目が裂けたり、途中で
折れたりすることで栄養分を吸い上げることができなくなり
株を枯らしてしまう要因になります。
経験から学んだ対策
トマトの株や葉っぱが枯れないようにするには、
過湿の状態をなくし、風通しや日当たりが良くなるよう
メンテナンスをすることが必要です。
そのための対策として、
- 畝(うね)の高さを高めに維持する
- 脇芽や枯れてきた下の不要な葉は取り除き風通しを良くする
- ナス科の野菜を連続して同じ場所に植えないようにする。
- 連作障害の対策として接木(つぎき)苗を使うか
「連作防止剤」を使用する - 与える肥料は控えめにする
ようにして、株を加湿や病気から守りしっかり育つようにしましょう。
連作障害が不安な場合、土づくりの際に土壌改良剤を肥料と一緒に混ぜ合わせておきます。
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失敗の原因
トマト・ミニトマトの実が虫や鳥の被害を受けたり
病気になって失敗する原因として、
- 収穫タイミングに鳥害対策をしていない
- 肥料の与えすぎ
- 土壌にカルシウムが不足している
が原因と考えられます。
①収穫タイミングに鳥害対策をしていない
せっかく収穫できるようになったトマトが鳥に食べられてしまった。
というのは良くあることです。
トマトが熟してきたタイミングで
鳥対策をおこなっていなかったことが要因です。
センサーが反応し鳥や動物が苦手な超音波と光で撃退します。
【鳥被害防止グッズ 鳥動物撃退器紹介ページはココから】
②肥料の与えすぎ
トマトの害虫による被害として良くあるのが「タバコガ」の被害。
タバコガの幼虫が実の中に入り込むので駆除が難しくなります。
タバコガの産卵は肥料の与えすぎが要因です。
③土壌にカルシウムが不足している
トマトの実の病気で良くあるのが「尻腐病」。
実のお尻部分が腐ってしまう病気です。
土づくりの際に、
土壌にカルシウムが不足していることが要因です。
経験から学んだ対策
トマト・ミニトマトが鳥や害虫の被害を受ないようにするには、
収穫前に鳥対策をしっかりおこなうこと、肥料を与えすぎない
実が大きくなるのに必要なカルシウム成分はしっかり入れておく
が必要です。具体的な対策として、
- 収穫前に防鳥ネットや実にネットを被せる
- 鳥動物撃退器を使用する
- 肥料の与えすぎ(特に窒素分)に注意する
- 土づくりの際にカルシウム成分として苦土石灰を混ぜ込む
ようにして、鳥や害虫の被害から守りしっかりトマトを収穫しましょう。
失敗の原因
大玉・中玉トマトの実が大きく育たない原因として、
- 実を大きくなるための栄養が不足している
- 葉っぱを伸ばし放題にしメンテナンスしていない
- 房に多くついた実の間引きをしていない
が原因と考えられます.
①実を大きくするための栄養が不足している
基本的にトマトは肥料に与えすぎには注意しなければいけません。
肥料の栄養、特に窒素分が多いと、葉っぱや茎の生長が活性化し
肝心の実に栄養がいかないからです。
ただ、実が大きくならない時には肥料が少なすぎる要因が考えられます。
②葉っぱを伸ばし放題にしメンテナンスをしていない
肥料のやりすぎと同様、トマトの実に栄養がまわるように
芽欠きや摘芯といった葉っぱや茎(成長点)のメンテナンスが必要です。
メンテナンスができていない場合、葉っぱや茎に栄養が入ってしまい
肝心な実に栄養が入っていない要因が考えられます。
③房に多くついた実の間引きしていない
トマトの房にたくさん実がついた場合、全ての実を大きく
しようとすると栄養分が足らずに、結果どの実も大きくならない
という失敗が起こります。
ミニトマトは脇芽欠きや摘果の作業は不要です。
経験から学んだ対策
大玉、中玉トマトの実を大きく育てるためには、
葉っぱや茎への栄養のコントロールし、実に栄養が行き渡るようにすること
と、実への栄養を分散させずに集中させることが必要です。
- 実がピンポン玉くらいの大きさになったタイミングに
追肥をおこなう。 - 脇芽を随時取り除期、支柱の高さで摘芯をおこなう。
- 房に多く実がついた時は状態の良い実を4〜5個残し
残りの実は取ってしまう
ようにして甘くて大きなトマトが収穫できるようにしましょう。
失敗の原因
トマトの実が割れてしまう現象は病気でなく生理現象で自然現象によるもの
が多いですが、対策を打ち減らすことも可能です。
まずは、要因として、
- 雨や暑さによる過度の乾燥によるもの
- 土壌の養分不足
- 気温の急激な変化によるもの
が要因と考えられます。
①雨や暑さによる過度の乾燥
トマトの実が大きくなり熟した時に雨にあたり土壌の水分量が増える、
または夏の暑い時期に土壌が過度に乾燥し、急に雨に雨が降った時に
急激に水分を吸い上げることが実が割れる要因になります。
②土壌の養分不足
実が大きくなるタイミングで実にまわる栄養分が不足すると
トマトの実にヒビが入ったり割れる要因になります。
③気温の急激な変化によるもの
気温の急激な温度差の影響を受けると
実が膨張し、皮が裂けたり割れたりする要因になります。
経験から学んだ対策
実が割れても食べることに問題はありません。
ただ、人にあげるにもできるだけキレイな状態で収穫したいものです。
トマトお実が割れないようにするには、
極度の温度差や、極度の乾燥を加湿のギャップをなくすことです。
その対策として、
- 特に暑い時期には極度の土壌の乾燥状態をなくす
- 実がなり始める頃には株をビニールで覆うなどの
雨対策をおこなう - 実が大きくなるタイミングで追肥をおこなう
ようにして、トマトの実が割れてしまうのを防ぎましょう。
株に傘を被せるように覆うことができるビニールハウスは実割れを予防するのに便利です。
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では、トマトがうまく育たない時の6つの失敗と対策をまとめますね。
- 実があまりつかない
→花に受粉させることが大切。特に1番初めに咲く花には確実に受粉させる - 苗の育ちが悪い
→暖かくなった頃に、1番花がついた状態の苗を植えつける - 株を枯らしてしまう
→加湿の状態にならないよう日当たりや風通しをよくして育てる - 実が腐ったり、鳥害虫の被害に遭う
→実が完熟する前にネット等で鳥害虫対策をおこなう。
土づくりの際に肥大なカルシウム成分を入れておく - 実が大きく育たない
→実に栄養が行き渡る状態を作り、多すぎる実を間引きし
栄養を残りの実に集中させ確実に大きくさせる - 実が割れてしまう
→雨の多い時期は「雨よけ対策」をおこなう
極度の乾燥土壌での雨には気をつける
です。失敗してから学ぶことも多いかとは思いますが、
事前に防げるものであれば、対策をおこない
いい状態のトマトを収穫したいですね。
長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。