2020年6月「ときめきガレージブログ」開設しました!

ナス肥料の与え方|失敗しない元肥・追肥のタイミイングと手順

ナスの成長や長期間の収穫に肥料と水は欠かせません。

ナスは肥料食いと言われるように、定期的な追肥をおこない

肥料不足をおこさない状態を維持することが大切です。

ただ、肥料を過度に与えると生理障害を発生するケースがあるので、

適切な肥料の量とタイミングを守って肥料を与えることが必要です。

この記事では、

  • ナスの栽培に必要な肥料の種類
  • 元肥(もとごえ)、追肥で必要な量
  • 追肥の与え方
  • ナスの肥料不足を見極める方法

を理解し適切な肥料のやり方がわかるようになります。

とっきー
とっきー

私は貸し農園で野菜栽培をはじめて9年になります。

年間を通じて40種類の野菜を栽培しています。

ナス肥料の与え方|必要な肥料の成分と役割

肥料はナスの成長を促進させる大切な役割があります。

まずは肥料に含まれる3大要素を説明します。

3大要素とは「チッ素」「リン酸」「カリウム」です。

それぞれの要素が与える役割は

要素役割
チッ素(N)葉や茎を育てる
リン酸(P)花や実を育てる
カリウム(K)根や茎を丈夫にする
肥料の3大要素と役割

ナスの成長にはこの3大要素をしっかり摂取する必要があります。

不足することなくしっかり与えてたくさんの収穫を目指しましょう。

【3大要素をしっかり与えるには】

元肥として使用される「鶏糞(けいふん)」や

追肥に使用される「化成肥料」にはこの3大要素がしっかり含まれています。

栄養分をしっかりと効かせるには、肥料が偏ることなくしっかり混ぜ込む

ことが大切です。

ナスの栽培に特化した「ナス科専用肥料」は、ナス科の野菜が育ちやすいように

3大要素の配合を変えたり、プラスで必要な栄養分を入れているものです。

とっきー
とっきー

肥料の袋に書かれている8:8:8とは肥料100gに

チッ素8%:リン酸8%:カリウム:8%がバランスよく

配合されているという意味です。

ナス肥料の与え方|元肥・追肥の種類と投入タイミング

ナスの栽培に必要な肥料の種類は大きく分けて2種類に分かれます。

「土壌堆肥(たいひ)」と「肥料」です。

土壌堆肥は土をふかふかの状態にし、

根に養分が吸収されやすくなるように栄養分を分解する役割があります。

肥料は苗を植えつける前と成長に合わせ追加します。

堆肥と肥料それぞれの役割を整理すると、

  • ①堆肥・・・土壌の活性化
  • ②元肥(もとごえ)・・・株の成長促進

させるのに必要になります。

①ナスの元肥(もとごえ)の与え方

元肥(もとごえ)とは、種まきや苗を植えつける前に

土に混ぜ合わせる肥料のことです。

ナスは肥料を好みますが、一度に多くの肥料を入れずに

成長に合わせ必要な肥料を追加していくのが効果的です。


肥料の与えすぎは、生理障害になり、

成長の妨げになり、株を枯らすことにもなるので注意が必要です。

生理障害とは
肥料や水の栄養分の過不足が影響して株を枯らすなど異変が生じた状態

【元肥(もとごえ)を与えるタイミング】

  • 苗を植えつける1週間前に土に混ぜ込む
  • ※酸度調整に必要な苦土石灰は2週間前に混ぜてておく
とっきー
とっきー

しっかり土に栄養分を染み込ませるために

1週間前に肥料を与えるようにします。

カルシウム不足に注意!
生理障害予防としてカルシウム分を多く含む苦土石灰を与えます。

【苗を植える前に与える肥料の種類と量】※1m2あたり

肥料の種類適量
苦土石灰(くどせっかい)3握りを均等まき
完熟牛糞(堆肥)3kg(5ℓバケツ1杯)を均等に
完熟鶏糞(元肥)3握りを均等に
ナスの植えつけ前に必要な肥料の種類と量

②ナスの追肥の与え方

次に追肥の与え方です。

肥料を置く場所は、株元ではなく広がった根の先端に効かせるように

うねの両端にまくことが効果的です。

土と混ざりやすいよう、軽く土を耕します。

※黒マルチシートを敷いている場合は、シートを一度まくり与えましょう

【追肥を与えるタイミング】

  • 1回目:植えつけから3週間後
  • 2回目以降:2週間毎に1回ペース

【与える肥料の種類と量】

追肥には、完熟鶏糞(けいふん)か化成肥料を与えます

肥料の種類
鶏糞堆肥50g(ひと握り)
化成肥料50g(ひと握り)
ナスの追肥に必要な肥料と量

状態を見ながら適量をまくのが効果的です。

ナス肥料の与え方|肥料不足のサイン

肥料不足かどうかはナスの花を見ると判別がつきます。

サインを基準に追肥が必要かどうかを判断しましょう。

花の雌しべと雄しべの長さを見る事がポイントです。

①ナスが健康な状態

肥料が不足している状態

雌しべが雄しべより長い状態です。健全な状態です。

追肥は控えても大丈夫。

ナスが栄養不良の状態

追肥が必要ないナスの花

逆に雄しべが雌しべより短い場合は、

土壌の栄養分が不足した状態
なので追肥をおこないます。

ナス肥料の与え方|ナス肥料の与え方のまとめ


ナスに必要な肥料の種類や量、与えるタイミングは理解できましたか?

記事内容をもう一度まとめると、

【ナスの栽培に必要な肥料とタイミング】

植えつけ2週間前にカルシウム不足を確認。不足する場合

  • 苦土石灰・・・3握りを均等にまく

植えつけ1週間前に、

  • 牛糞(ぎゅうふん)堆肥・・・5ℓバケツ1杯
  • 鶏糞(けいふん)肥料・・・3握りを均等まき

    ※化成肥料でもOK

の肥料を入れて土に馴染ませておきます。

【追肥に必要な肥料とタイミング】

追肥タイミングは、

植えつけた3週間に1回、その後2週間毎に1度のペースで

  • 鶏糞(けいふん)肥料・・・ひと握うねの両端にまく

    ※黒マルチシートを敷いている場合は一度めくる

【肥料の不足サインの見分け方】

ナスの花の雄しべと雌しべの長さで判定します

  • 雌しべが長い・・・・肥料不足
  • 雄しべが長い・・・・肥料が足りている

以上がナスの肥料の与え方のまとめになります。

肥料をうまくコントローすることでたくさんのナスを収穫しましょう。

この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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